いきものがたり

人は、つながることで生きていられる。

生きものたちの悲鳴が、あなたには聞こえますか。生物多様性を知り、守ることは「人間が生きるため」でもあります。

わたしたちは、たくさんの生きものたちに支えられ、生きています。

地球温暖化に追われ、乱獲され、生きものが消えていく。生物多様性の重要性を、説明や理屈ではなく、驚きや感動で直感的・直覚的に理解できるビジュアルブックです。生命をテーマにした詩や、先住民の残した言葉、専門家の解説、アーティストの視点など、文字通り「多様な」視点を織り交ぜ、11のストーリーで構成されています。「生物多様性」という難解なテーマを、わかりやすく伝える初めての書籍です。

  • ●全11編のストーリー

    生命をテーマにした詩、先住民の残した深くて重い言葉、専門家の解説、アーティストの視点など、文字通り"多様な"視点を織り交ぜながらユニークな編集がされています。

  • ●見て驚き、読んで感じる

    優しいタッチのイラストや歌。また、きれいな写真をふんだんに使い、楽しく好奇心を持って読み進められる仕掛けが盛り込まれています。

  • ●子どもから大人まで楽しめる

    難しい話をわかりやすく、わかりやすい話をおもしろく。そして、おもしろい話をより深く理解できるように、巻末にはこれからの学習に役立つ参考文献も紹介してあります。

写真: 山本良一

企画監修:山本 良一
(東京大学 生産技術研究所教授)

地球上の人類以外の生物種が消え去ってしまったら、人類もまた生存できないことは明らかです。どんなに技術が発達したとしても、この結論は揺るがないでしょう。科学はそれを証明しつつあるし、宗教はそれを直感的に真理であると認識しています。ところが、人類活動により、今や生物種の絶滅の速度は1000倍も加速され、世界中の広い範囲で生態系が失われつつあります。人間起源の地球温暖化による生物種の大量絶滅の危機はまさに目前に迫っています。人類はその“無知”によって他の生物種を絶滅に追い込み、結局は自らの存在を危うくしようとしているのではないでしょうか。“生物多様性の破壊”という“人類の自殺行為”をストップさせるために、強い意志と行動を示してほしいと願っています。

1946年茨城県水戸市生まれ。
東京大学工学系研究科博士課程修了。工学博士。東京大学生産技術研究所教授。文部科学省科学官。エコマテリアル研究会名誉会長、日本LCA (ライフサイクルアセスメント) 学会会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、環境経営学会会長、政府特定調達品目検討委員会座長、環境報告書ネットワーク顧問、ISO/TC207/'SC3 (環境ラベル) 日本国内委員会委員長など、学外でも多くの要職を兼務。
著書に『地球を救うエコマテリアル革命』(徳間書店)、『戦略環境エコデザイン』、『サステナブルカンパニー』のほか本プロジェクトの中核となる『1秒の世界』、『世界を変えるお金の使い方』、『気候変動+2℃』(以上ダイヤモンド社) の責任編集を担当。

編著:Think the Earth プロジェクト

無関心やあきらめの心を社会的課題と捉え、斬新な切り口で環境問題や社会問題について関心を高め、地球的視野で考え、行動する (Think the Earthする) きっかけ作りを行っているNPO。地球儀型腕時計「wn-1」、携帯アプリ「live earth」などの他、手がけた書籍に、写真集『百年の愚行』(紀伊國屋書店)、『えこよみ』(ブロンズ新社)、『1秒の世界』、『世界を変えるお金の使い方』、『気候変動+2℃』、『いきものがたり』(ダイヤモンド社) などがある。

愛読者カードから

科学を全人格的な問題として捉えた本

高知県/童話作家/男性

『いきものがたり』、この本の大きな特長は、誰もが素直に喉につかえることがないように書かれている点です。
物事が「分かる」ということは、「情緒をゆすられる」ということです。「分かった」とは、心がふるえること。そんなふうに私は考えています。「そうか」と頭だけで反応したとしても、それは本当に「分かった」とは言えません。それは、その時だけで終わってしまい、何のアクションも起こさないからです。この本は、人の情緒に強くかかわるように書かれ、編集されています。そのため、本の中に出てくる数字が、心に深くくい込んできます。
科学を頭だけの問題ではなく、心を含めた全人格的な問題と捉えているところが、他の本には見られない特色であり素晴らしさであると思います。

「一年に4万種の生きものが絶滅している」。これを“知識”として知っただけでは何にもならないが、本の冒頭で紹介されている、まどみちおの詩にあるように「庭のアリの胸の中にいた空気が、妹の胸の中に入っていく・・・」と捉えた時、人間とアリの共存、連帯のようなものが、体の中から湧いてくると思います。そのことが、人間も多様性の中でないと生きていくことができないという情緒として理解されるのではないでしょうか。

この本の中にある“自然観”、つまり生きものの生存に対する捉え方、見方が世の中に広がっていくことを願っています。

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  • 定価:1,995円 (税込)
  • A4判変型/58頁
  • ISBN 978-4-478-87110-2
  • 2007年4月5日発行

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