「こどもエコクラブ全国フェスティバル2009」が開催されました

2009/04/27

 3月28日、東京・お台場「日本科学未来館」で、こどもエコクラブ全国フェスティバル2009が開催されました。1995年に誕生した「こどもエコクラブ」は今年で15年目になります。クラブ結成は2人以上のメンバーと、活動を支える1人以上の大人(サポーター)が集まれば誰でも可能。今まで、125万人もの人たちが参加しました。昨年度だけでも、4126クラブ、約18万人の子どもたちが登録・活動しています。

「こどもエコクラブ」の特徴は、地域における環境学習や実践活動が自主的に展開されているところ。主役は子どもたちです。地域の野球やサッカーチームの活動のように、「こどもエコクラブ」ではエコをテーマに仲間との活動が繰り広げられています。このメンバーたちの活動をたたえ、クラブ同士の交流の場として開催されるイベントが「こどもエコクラブ全国フェスティバル」です。2005年に三重県亀山市で開催され、今年で4回目になります。開催日当日、日本科学未来館の会場は「こどもエコクラブ全国フェスティバル2009」のため来場した子どもたちで満杯になりました。

 オープニング・セレモニーでは、環境大臣に続き、宇宙飛行士で日本科学未来館館長でもある毛利 衛さんが挨拶しました。毛利さんは二度の宇宙飛行の経験があります。私たちが生きていくうえで、空気や水が必要だということ、そして私たちは人間以外のたくさんの生き物と一緒に暮らしていかなければならないこと。「宇宙飛行により、よくわかった」と語りました。
 そして、LEDの話を例に、科学技術と豊かな生活についてお話をしました。科学技術を上手に使うと、小さなエネルギーでも今までと変わりない明るさの電気を作ることもできます。
「皆さんが大人になったとき、たくさんの工夫をして、みなさんの豊かな生活が変わらないようにして欲しいと思いました」
このように、子どもたちにメッセージを伝えました。


オープニング・セレモニーで挨拶する毛利 衛さん
オープニング・セレモニーで挨拶する毛利 衛さん


エコクラブ


■休憩中は環境大臣と名刺交換!

 オープニングが終わると、いよいよ活動の表彰式になります。全国のクラブから応募があった壁新聞は647の作品。この中から、活動がユニーク、上手にまとまっているといったクラブに賞が贈られます。
 環境大臣賞を受賞したのは広島県の「めだかの学校」です。表彰のあと、日頃の活動の発表がありました。めだかの学校の活動では、芦田川の水質調査などを主に実施しています。芦田川は家庭排水が川に入り、昔と比べると水質が悪くなってしまいました。また、川には捨てられたゴミも散見されます。
 メンバーは自然観察を実施し、全国でも珍しい生物をはじめとするさまざまな「いきもの」が芦田川に生息していることを知ります。活動を進めていく中で、メンバーはよりよい水質にしていく必要性を感じていきます。この活動が壁新聞にまとめられました。

表彰式の様子
表彰式の様子

みんなで活動報告してくれました
みんなで活動報告してくれました

 続いて、ダイキン工業賞を受賞した高知県「野市小学校こどもエコクラブ」が活動を報告しました。発表では太陽光発電をはじめ、楽しく活動している写真がたくさん紹介されました。活動している一人ひとりの笑顔が印象的でした。なお、今回の受賞は以下の通りです。

・環境大臣賞:広島県「めだかの学校」
・ダイキン工業賞:高知県「野市小学校こどもエコクラブ」
・ロッテ賞:千葉県「志津児童センターフレンドリークラブ」
・新日本石油賞:北海道「オホーツクエコクラブ」
・日本環境協会賞:兵庫県「兄弟姉妹(ケイテイシマイ)」

 休憩時間になると、参加した子どもたちが自ら進んでほかの人たちと交流する場面もありました。中には、斉藤環境大臣と名刺交換する子どもや毛利さんと握手する子どももいました。
 プログラムでは、国立環境研究所の町田さんによる「特別エコセミナー、地球温暖化について」やお笑い芸人が「エコ」をテーマにした漫談やコントを披露。ほか、エコクッキングなどがあり盛りだくさんでした。子どもたちは自分たち以外の別のクラブの活動を知るいいチャンスになったようです。楽しみながら、交流を通し、エコについてさらに考える。「こどもエコクラブ全国フェスティバル2009」はよいきっかけとなったに違いありません。

(取材・文 江口 陽子)