『たべものがたり』学校寄贈プロジェクト、優秀賞受賞!
~「FOOD ACTION NIPPON アワード2009」
【コミュニケーション・啓発部門】~

2010/01/30

 食料自給率向上に寄与している事業者・団体に贈られる「FOOD ACTION NIPPON アワード2009」の授賞式が1月15日、開催されました。ダイヤモンド社の『たべものがたり』学校寄贈プロジェクトが【コミュニケーション・啓発部門】の優秀賞に選ばれました。
 日本の食料自給率は41%と、主要先進国の中でもっとも低い水準にあります。未来の子どもたちが安心しておいしく食べていける社会を実現させたい。そのためにも、食料自給率を上げることが私たちの緊急の課題となっています。
 その中、2008年10月に立ち上がった食料自給率向上に向けた国民運動FOOD ACTION NIPPON」(FAN)がスタートしました。第一回目となる「FANアワード2009」は、活動の一環として創設されたもので、2009年7月から開始した募集には1200件を超える応募がありました。この数字は予想をはるかに上回るもので、私たち国民の食料自給率に対する危惧の表れだといえます。

■日本人として誇れる取り組みであること

 受賞は【プロダクト部門】【製造・流通・システム部門】【コミュニケーション・啓発部門】【研究開発・新技術部門】の4部門に分かれ、それぞれの部門で最優秀賞1件、優秀賞10件、さらには大賞1件が選出されます。
 実行委員長の小泉武夫(東京農業大学 名誉教授)によると、審査のポイントは3つ、「日本人として、誇れる取り組みだったか」「社会への普及性はあるか」「共同の取り組みであったか」を基準に選んだといいます。

 本サイトでお伝えしている通り、ダイヤモンド社では刊行した書籍を協賛社の協力を得て全国の学校へ寄贈する活動を展開しています。『たべものがたり』は、食料の輸入依存率が高い日本がこれから迎える食料危機の問題にどう対処していくべきか。世界の食を知ることで、日本の食の現状を知り、フードマイレージや食生活の視点から「食と環境」を見直すという本です。
 プロジェクトの活動が受賞という形で認められたのも、読者の皆さまがこの本を手に取ってくださったこと、そして関係者の皆さまのご協力があったからです。スタッフ一同、感謝しています。授賞式では、「未来図書室」の事務局長で、プロジェクトの活動に長く携わっている内田が壇上に上がりました。

内田智子
【コミュニケーション・啓発部門】優秀賞受賞者。中央がダイヤモンド社内田智子

常盤村養鶏農業協同組合
大賞を受賞した常盤村養鶏農業協同組合

赤松大臣
総評を述べる農林水産省 赤松大臣

■飼料用米で自給率をあげる

 大賞に輝いたのは、「飼料用米の活用が日本を救う!」(常盤村養鶏農業協同組合)の皆さんで、養鶏の肥料に飼料用米の利用を推進する活動が表彰されました。現在、私たちが食している鶏卵の約9割以上は国産のものですが、その飼料のほとんどがトウモロコシなどの輸入品でまかなわれています。その中、青森県の常盤村養鶏農業協同組合では、米を飼料とする飼料米による養鶏を推進しています。飼育する鶏の数は約4万羽。飼料の調達にあたり、近年、増加の傾向にある地元の休耕地に着目し、この土地を利用して飼料用米を生産することを決めました。国内産飼料の安定確保ができれば、飼料の自給率向上、さらには地元の農業活性化にもつながると考えたのです。これまで、鶏も養鶏者も鶏のエサとしてトウモロコシに慣れています。うまくいくのか、始めるにあたって、不安もあったことでしょうが、試行錯誤の上で望ましい結果に向かって歩を進めたことが、次の受賞のあいさつの言葉でわかります。

「私たちは飼料用米を活用した養鶏を3、4年もの間取り組んでいますが、二つほど勘違いしていることに気づきました。私は養鶏を始めて30年になりますが、私たちが育てている日本の鶏は実は米が大好きだということです。しかもモミのまま食べることが大好きだとわかりました。もうひとつは、米は鶏糞が好きだということです。農家の人たちは、飼料用米を使い始めて、鶏が元気になることがわかりました。この卵が日本のスタンダードになることを望みます」
 会場から、暖かい拍手がわきました。

■活動を展示して、来場者にアピール

 共催者である農林水産省赤松大臣は、飼料用米の活用は推進している政策と合致していることを大賞受賞の理由に掲げていました。そのほか、各部門の最優秀章は、【プロダクト部門】に「いわて純情プレミアム短角牛」、【製造・流通・システム部門】には「2009パルシステム 100万人の食づくり運動 およびフードマイレージ・キャンペーン」、【コミュニケーション・啓発部門】には「緑提灯」、そして【研究開発・新技術部門】に「国産米利用の米麺製造技術と製造設備の販売」が選ばれました。

学校寄贈プロジェクト
ダイヤモンド社、学校寄贈プロジェクト 活動の展示

 今後もダイヤモンド社では、プロジェクトの活動を通して、オリジナル書籍を企業の協賛のもと、全国の小中高等学校に寄贈していきます。「未来図書室.jp」では、引き続き活動の様子をお伝えしていく予定です。これからのプロジェクトの活動にもご期待ください。

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▼DATA NIPPON アワード 2009
主催:NIPPON アワード 2009実行委員会
実行委員長:小泉武夫(東京農業大学 名誉教授)
共催:農林水産省
後援:内閣府、文部科学省、環境省