おもちゃの病院「かすがい」・修理ボランティアとして

2007/11/28

身近でごく普通の人々が、普段の自分の仕事からは離れ、その職能や経験、経歴を活かしコミュニティーの活性化や社会貢献に取り組んでいる姿を時おり目にします。日に日にコミュニケーションがデジタル化してゆく現代で、自分の住む町や会社が存在する地域の人々との触れ合いを通して喜びや感動を体験し、自らのアイデンティティーを発見したり、仕事へのやりがいを取り戻したりする方もいらっしゃるようです。
今回は、そんな一企業市民としてコンピューター修理の技術を活かしおもちゃの修理ボランティアとして活躍されるNEC フィールディングの渡辺さん(愛知県春日井市)さんに、お話しを聞きました。

NEC フィールディング
http://www.fielding.co.jp/
※おもちゃの病院かすがいと不用なおもちゃの交換市
壊れたおもちゃの修理を無料(※修理部品は実費がかかります)で行ってくれる「おもちゃの病院」と、不用なおもちゃを持ち寄りお互い交換し合う「おもちゃの交換市」。毎月第二日曜日、愛知県春日井市で開催されています。

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事務局  「おもちゃの修理ボランティアをはじめられたキッカケは何ですか?」

渡辺さん 「市(春日井市)の広報でおもちゃの修理ボランティアの情報を見つけました。もともとコンピューター修理などの経験がありましたので、技術を活かせればと思い参加しました。2003年6月に3,4回の講習を受け、以来月1回ベースでおもちゃ修理のボランティアに参加しています。」

事務局  「ボランティアをされていて、楽しいことや嬉しいことは何ですか?」

渡辺さん 「動かなくなったおもちゃを持ってきたときの悲しそうな(子どもの)顔が、直ったおもちゃを渡すとき、本当に嬉しそうな顔になるのを見ると、やっててよかったなと思います。」

事務局  「では逆に、困ったな、とか難しいなということはありますか?」

渡辺さん 「最近のおもちゃはどんどん高度になっていて、時には技術ではどうにもならないことがあります。電子ピアノなどで使用されているIC(集積回路)がダメになるとすぐに交換がきかないので、物理的に直せないですね。よく出回っているおもちゃであれば、交換パーツも手に入りやすいのですが。」

事務局  「ボランティアを始められてから、本業のお仕事の方で何か影響を受けられたことはありますか?」

渡辺さん 「これまでコンピューター関係の修理などを行ってきましたが、物が
壊れたり動かなくなったときのお客さまの気持ちが以前よりもより
解るようになったと思います。不便であったり、業務が滞るので直
して欲しいというのはもちろんなのですが、壊れたコンピューター
を持ち込まれた方の、“直ってほしい”という気持ちに応えること
に今まで以上に喜びを感じるようになりました。」

事務局  「なるほど、そういった気持ちで修理や保守に携われていることは、
フィールディングさんの企業姿勢としてお客さまに伝わるでしょう
ね。では最後に、地域貢献や子どもたちへの教育支援について、
春日井市の行政の方々に期待されることや、これから春日井がどう
なって欲しいかなど、何かありましたらお願いします。」

渡辺さん 「私はおもちゃの修理ボランティアの他にも色々なボランティア活動をしています。バナナの収穫時にはバナナを傷めないよう、木が根 本から切られます。そのためバナナの生産国では毎年10億トンもの 茎が、これまではすべて廃棄されていました。しかし、その茎の繊 維で紙を作り再利用することによって森林伐採を減らす活動をして いる“森林を守るバナナくらぶ”というボランティアグループがあ ります。環境を考えることは、今では地球に住む私たち全員の問題 です。たとえばこういった環境に対する取り組みなどが、地域でも 広がっていけばいいなと思っています。」

事務局  「ありがとうございました。今後とも地域貢献とお仕事の両立、
頑張ってください」