記念シンポジウム「1人、1日、1kg CO2削減をすべての人が取り組むために」

2007/12/26

エコプロダクツ2007では記念シンポジウムが行われました。テーマは「1人、1日、1kg CO2削減をすべての人が取組むために」です。 前半は「環境イノベーションの時代」として富士通 代表取締役会長の秋草 直之氏が基調講演を行いました。
後半はパネルディスカッションです。この展示会の実行委員会委員長である東京大学生産技術研究所教授の山本 良一氏やアルピニストの野口 健氏など、4名のパネラーがそれぞれ興味深い話をしました。

野口氏はヒマラヤ登山をひんぱんに行っていますが、現場である山で目の当たりにしたことを人々に伝えていくことが自分の使命だと語ります。イオン グループ環境・社会貢献担当の上山 静一氏はイオングループが取組んでいるレジ袋の廃止などについて、大企業の取り組み事例をお話しました。その一方で、京都精華大学講師の服部 静枝氏は中小企業の環境問題への取り組みをテーマに、中小企業支援に改善の余地があることを訴えました。コーディネーターはジャパン・フォー・サステナビリティ 共同代表 枝廣 淳子 氏。パネラー一人ひとりの個性を引き出しながら進行役を務めていました。

印象に残ったのは山本氏のお話です。
「CO2がなぜ問題か、というところが理解されていない」
山本氏は指摘します。IPCCの新しいレポートでは年間264億トンもの炭酸ガスが空気中に放出されているといいます。にもかかわらず、そのうちの約60パーセントが吸収されずに残ってしまうのです。今私達のまわりでは世界の科学者が予想するよりも早いスピードで温暖化が進行している。これが問題なのです。
北極海の氷は今年の8月から9月にかけて日本の面積の3倍以上、120万平方キロメートルが溶けてなくなりました。世界の専門家によると、このまま行くと2030年までに夏場は完全に氷が消滅するといいます。北極海の氷は太陽光線を反射する役割を持っています。まさに地球にとってエアコンなのですね。
シンポジウムではパネラーの方が抱く、それぞれの環境への考えを伝えたいという熱い思いが伝わってきました。

(レポート:江口 陽子)

071226-02.jpg














記念シンポジウム