親子で水を学んだ夏休み
~サントリー水育(みずいく)への取り組み~

2008/08/25

「水育(みずいく)」というものをご存知でしょうか。「食育」は食に関する教育。同じように、水に関する教育を「水育」といいます。「水育」を始めたのはサントリーです。清涼飲料、ビール、ウイスキーなど、サントリー製品の原材料は水をはじめとする自然の恵みで成り立っています。そのため、サントリーには水に対する深いこだわりがあります。2005年、「水と生きるSUNTORY」をコーポレート・メッセージに掲げ活動を展開してきました。

 サントリーは従来から環境保全活動に力を注いできました。取り組みの一環として水をテーマに体験型学習を進めています。サントリーが本格的に「水育」を開始したのは2006年。現在では小学校への出張授業や親子で楽しめるイベントの開催などを実施しています。これらの活動を通して、約2万人もの人が「水育」に参加したといいます。今年も小学生とその保護者を対象としたイベントが盛りだくさん。その一つ、2008年8月1日に『サントリー「水育」親子わくわく体験教室 in お台場』が開催されました。

■ショーの倍率は20倍以上!

午前10時の会場のときには、すでにたくさんの親子が入り口に集合していました。お台場にあるサントリー内に会場が設置され、10種ものプログラムが用意されています。まるで、ちょっとした屋内テーマパークのようです。
「水育クイズラリー」のクイズパネルが5枚設置されているので、こどもたちは会場マップを片手にパネルを探し、保護者と相談しながら、水に関するクイズに答えていきました。

 プログラムの中でも、夏休みの自由研究に役立ちそうなのが、「水のふしぎ実験ショー」です。こちらは電気を作ったり、瞬間に氷を作ったりと、先生がみんなに水やコンロなどを使って、実験を繰り広げるものです。
 普段、子どもたちにとって身近な電気。先生は水を利用して電気を発生させる実験を見せました。
「水蒸気はとても大きな力があります。この力を使って電気を作ります」
 先生が圧力鍋を使ってお湯を沸かします。沸騰し、蒸気穴のフタをはずすと勢い良く水蒸気が出ます。この力でタービンを回し、電気を発生させようとしています。タービンの先には、電気で動くおもちゃのカメがつながれています。電気が発生したら、カメは動くはず。みんなの視線がカメに注がれます。
 水蒸気の上に小型タービンが当てられました。水蒸気に押されて、勢い良く回るタービン。しばらくすると、カメが跳び始めました。
「動いている」
子どもだけでなく保護者からも、一斉に拍手が起きました。
 このショーは事前申込制のプログラムです。定員70組のところ、なんと1600組以上もの応募があったといいます。


子どもが参加する実験もあります

■実験に試飲、10種類のプログラム

「水のワークショップ」では、地球上で使える水の量、水と水を育む森の関係をゲームやろ過実験を交えながら学びます。子どもたちは、使える水の量の少なさや森の働きに驚き、水と自然の大切さを感じたようでした。

「世界の水の飲み比べ」にはサントリーが取り扱っている9種類のミネラルウォーターが用意されています。参加した親子が水の飲み比べをするプログラムです。その水が育まれる土地を説明するスタッフ。子どもは自然によって水の味にも違いがあることを舌で感じたことでしょう。

「水のふしぎ ワークショップ」は不思議な実験を体験するコーナー。お湯と線香の煙を使ってペットボトルの中に雲を作ります。ペットボトルをへこますと、ボトル内に雲が発生。思わず、歓声があがりました。


わあ、雲だ、雲ができた!

 多くのこどもたちが参加したプログラムは「ちひろの水彩画にチャレンジ!」。こちらはちひろ美術館の講師とともにいわさきちひろの水彩技法にチャレンジするものです。水のにじむ性質を利用して、一人ひとりがはけで水をぬった紙に絵の具で色を落とします。出来上がった絵は切り取って、しおりにします。きれいに色がにじんだ自分だけのオリジナルしおりをお母さんに見せるのが楽しみ。子どもたちは真剣にしおり作りに熱中していました。


スタッフが心を込めて乾かします

 そのほか、水の表面張力を利用した「水の運動会」や「水の知恵すごろくゲーム」「水のたくさんある国・水の少ない国」など、子どもたちは興味のあるコーナーに参加していました。特徴的なのは、このイベントは親子で参加する点にあります。夏休み、親子で過ごした楽しい思い出になったかもしれません。


すごろく。とまったコマに一喜一憂

 今年もこのイベントでたくさんの子どもたちが「水育」に触れました。今まで、当たり前のように使っていた水も実はいろんなふしぎな性質があり、人間にとってとても大切なものである。水に対して、これまでとは違った見方をするようになった子どももたくさんいるのではないでしょうか。

(取材・文 江口陽子)

▽水育サイト
http://suntory.jp/kids/mizu-iku/