「この地球上にキミを探せ!」審査報告

地球上にいる3000万種以上の生命は、私たち人間とともに厳しい地球環境を生き抜いてきたサバイバーたち。違いは当然のことながら、共通点も必ず存在します。この企画は子どもたちに、身の回りのあらゆる生命と自分自身との共通点を探してもらい、生きものと人間の切っても切れないつながり、共存の大切さを感じてもらうことを目的として実施されました。そして応募された作品について厳正な審査が行われ、優秀作品が下記の通り決定いたしました。

【評価のポイント】
①レポート制作について
タイトルに工夫があるか/背景、分析、考察などが書かれているか/レポートの書き方、イラストの描き方や写真について優れているか

②生きもの観察について
着眼点、観察過程などが優れているか/調査の方法(本、図鑑、インターネット、歩いて取材するなど)に工夫が見られるか

③“共通点”への記述について 「どんな風に似ているのか」詳細に書かれているか/仕草、行動、形など、似ている点について発見や驚きはあるか

【募集結果概要】
応募総数:92作品
〈内訳〉中学生/90作品、高校生/2作品
一次審査通過作品数:23作品
〈内訳〉中学生/21作品、高校生/2作品

選考委員(あいうえお順)

  • 伊藤 剛氏:GENERATION TIMES編集長
  • 小宮輝之氏:上野動物園 園長
  • 山本良一氏:国際グリーン購入ネットワーク会長、東京大学名誉教授
  • 渡邉網男氏:環境省大臣官房審議官

大賞(一点) 紹介

「おじぎそうのおじぎ」

東京都立八王子高校3年 光岡 未来さん

[講評]

(伊藤氏)
最も優れた点は、生物と同時に人間の動作(おじぎ)について、より洞察を深めようとしたところ。他の生物を見つめるということは、結局「人間とは何か?」を考えることにつながると思います。

(渡邊氏)
おじぎそうを実際に観察して、特徴をよくとらえている。人との比較分析がおもしろい。作品全体のデザインがすぐれている。

(小宮氏)
タイトルが面白い。見かけてすぐに観察を実行したことが生き物に対する興味、きっかけとして大事である。写真でおじぎを連続して撮ってある。人のおじぎの意味を示し、おじぎそうを人間味に満ちた植物として捉えている着眼点は魅力的!おじぎという共通点から世界中にもっと人間味のある植物が存在するかもしれないという発送は評価できる。

優秀賞(二点) 紹介

「フィンチと自分」

深谷市立藤沢中学校2年 知念 尚人さん

[講評]

(山本氏)
フィンチが場所や環境によって適応することが出来る生きものであることに着眼し、自分もこれから迎える環境の変化(高校・大学進学など)を前向きにとらえようとしている点が素晴らしい。

(小宮氏)
何が書かれているか読んでみたくなるタイトルである。ダーウィンフィンチとは身近な生き物ではないが、有名な鳥である。進化論のきっかけになった生き物を題材にした点の発想力は評価できる。

 

「ハキリアリの生活と僕らの生活」

みよし市立北中学校2年 仲西 亮さん

[講評]

(渡邊氏)
ハキリアリを実際に見て、さらにその生態をよく調べて作品がつくられている。ハキリアリの生態や行動をよくとらえたうえで人間との共通点をおもしろく描いている。

(伊藤氏)
実際に興味を持った動機は、ハキリアリの食べ物の”調査”とのことだったようですが、そこから後の”栽培”まできちんと調べ、人間との共通点にまで結びつけた努力が垣間見れて良かったです。

特別賞(四点) 紹介

『earth code』編集ディレクター賞「伸び続ける“木”と伸びていく“私”」

 

上野動物園長賞「こんなに似てる!アマミノクロウサギと私」

 
加美町立小野田中学校3年 高橋 絵梨さん

[講評]
(伊藤氏)

この子が見ているこの世界の風景を僕自身も見てみたいとおもった。感受性の豊かさに脱帽。

 
多治見市立笹原中学校3年 安藤 絢音さん

[講評]
(小宮氏)

日本の希少種であるアマミノクロウサギを選んだこと。形態的にも生物的にも特徴が書き込まれていること。そしてアマミノクロウサギの特徴を自分を例によくまとめている。

 

東京大学名誉教授賞「四十六億年の歴史」

 

環境省大臣官房審議官賞「笹を食べようとするパンダさん」

 
日章学園高等学校1年 山下 昌恵さん 小倉 望希さん

[講評]
(山本氏)

サルと人間の共通点を、歩行や手の形、表現やしぐさ、行動などたくさんの点についての調査や観察が見られ、大作であった。

 
加美町立小野田中学校2年 今藤 沙輝さん

[講評]
(渡邊氏)

パンダがエサを食べるときににおいをかいでいるところをよく観察している。イラストが良くかけている。

入賞作品紹介

「わたしとサクラソウ」 鹿児島県立星峯中学校2年 神田 晴香さん

[講評] (山本氏)
“熱中症”を取り上げ、人間とうさぎの症状を比較している点が面白い。

 

「ねずみの表情」 猪名川町立六瀬中学校2年 仲 美左都さん

[講評] (伊藤氏)
動物の”形態”ではなく、”表情”に着目した点が良かった。

 

「カメの生活と私の生活」 猪名川町立六瀬中学校2年 林 亜月さん

[講評] (渡邊氏)
カメの動きをよくとらえている。自分自身との比較がおもしろく、またイラスト付きでわかりやすい。

 

「カニのおんぶと兄弟のおんぶ」 猪名川町立六瀬中学校2年 三井 勢伍さん

[講評] (山本氏)
カニの観察を通して家族間の愛情を想起させる点は素晴らしい。

一次審査通過作品

  • 「わたしとサクラソウ」 鹿児島県立星峯中学校2年 神田 晴香さん
  • 「ねむねむの木」 鹿児島県立星峯中学校2年 中峯 七弥さん
  • 「私とサボテン」 鹿児島県立星峯中学校2年 梶原 美乃さん
  • 「なまけ好き」 鹿児島県立星峯中学校2年 徳冨 雄一郎さん
  • 「Violent Animals and Me」 加美町立小野田中学校3年 後藤 満理奈さん
  • 「おっとりオオカミと私」 加美町立小野田中学校3年 佐藤 聖羅さん
  • 「犬と人間の信頼関係」 猪名川町立六瀬中学校2年 古川 藍花さん
  • 「アグロステンマと私の体質」 猪名川町立六瀬中学校2年 木村 好さん
  • 「この地球上にキミを探せ!」 猪名川町立六瀬中学校2年 林 美季さん
  • 「地球上のぼくに似ている生き物は・・サルです」 猪名川町立六瀬中学校2年 田中 朗さん
  • 「キャンの手と私の手」 猪名川町立六瀬中学校2年 森口 咲紀さん
  • 「私が一番自分に似ていると思った動物は・・」 猪名川町立六瀬中学校2年 向井 優香さん

審査風景