地球温暖化発見大賞

■選考委員
  • 西岡 秀三氏:独立行政法人国立環境研究所 理事
  • 山本 良一氏:東京大学 生産技術科学研究所教授
  • 上田 壮一氏:Think the Earthプロジェクト プロデューサー・「気候変動+2℃」編集ディレクター

大賞「井伊谷も本当に温暖化してるの?」

浜松市立井伊谷小学校4年生


4年学年主任: 金原 千晴先生

[作品概要]
冬にツララがはらなくなったり、桜の咲く時期が早まったりと、身の回りの季節変化で温暖化が進んでいることを、子どもたちひとりひとりが具体的に示しています。
自分の足で調べたり、たくさんの大人に聞いてみたり、インターネットを使ったりと調査方法も様々で今と昔の違いをレポートしています。温暖化の原因や、これ以上進ませない取り組みなどに関しても触れていています。

[講 評]
クラス全体で分担協力しながら、地域の気候変化を足で調べた力作である。「気候変動+2℃」をよく読み、地域のツララや積雪、生物季節変化など変化を、気象台データや自分の観察で調べている。祖父母への聞き取りが多く、温暖化の問題を世代間での話し合いをするきっかけを作っている。また、地域のエコマップを描くことによって、気候だけでなくその変化の原因となっている人間活動の変化も、建物や自動車の増加などの観察から得ている。子どもたちが、家族やクラスで話合っている様子が目に浮かびます。

優秀賞「地球があ・つ・い! 高知の温度、気象の変化を調べる」

高知市青柳中学校2年生 沖 夏歩


沖 夏歩さん

[作品概要]
1886年から2005年まで、高知の平均気温を20年毎に比較し、その時代の産業や社会生活の変化なども織り交ぜデータを元に詳細な調査が行われています。平均気温の他、真夏日、真冬日、雪や雨の降水量など項目ごとに変化を調べ、また四季のそれぞれの長さに変化が現れていることなどにも触れています。最後には一人ひとりが実行していけることを示唆しながら、自身の「環境宣言」で結んでいます。

[講 評]
データをよく分析しての結論がでている。高知測候所のここ100年の平均気温、最高最低気温、降水量をシステマテックに分析し、温暖化進行の結論に達している。降水量の変化の把握は、専門家でも困難なところであるが、結局影響は不明だったとして、科学的態度を貫いているところもよい。最後の考察で、変化の認識と行動への言及もある。是非科学の道を歩んでください。

優秀賞「昔、土日は天気が良かった。」

横浜市立仲尾台中学校3年生 木村 尚比呂


代理: 木原 照幸氏 (父)

[作品概要]
週末の天気に関する家族の会話がキッカケとなり、14年間の平日・週末の降水量比較が展開されています。週末になると雨は降りやすくなるのは何故かについても触れ、分析はグラフを用いて視覚的にわかりやすくなっています。また、降水量調査のみに留まらず、冬日・夏日・熱帯夜の出現日数と併せ、温暖化進行の結論を導き出しています。

[講 評]
科学的によくできた研究調査である。父母の言う土日の天気の変化や熱帯夜の増加を仮説にして、気象台のデータなどをグラフに落とし考察検証し、前者を却下、後者を確認している。更に週末天気が変化する可能性を考察するなど、解析的な探求もある。報告書の書き方が論理だっており、題のつけ方も魅力的で、今後科学者としての道に期待できる。

特別賞「地球温暖化発見大賞」

茨城県日立市泉丘中学校3年生 大森 翔平


大森 翔平君

[作品概要]
“温暖化による食料難でゴキブリを食べなければいけない状況になったら困る”ので、温暖化を避けようという大変ユニークな結論を導き出した作品です。ゴキブリの生態や食文化との繋がり、薬に使われるなどの功績、またゴキブリがアレルギーの原因になるといった実際人間に及ぼす害など、大変詳細に調べてあります。温暖化防止に向けての意外な動機の発見が見てとれます。

[講 評]
徹底的にゴキブリの生態とその食用可能性に絞り、温暖化の行く末を案じた愉快な発見である。

大賞作品紹介

■大賞「井伊谷も本当に温暖化してるの?」

■優秀賞「地球があ・つ・い! 高知の温度、気象の変化を調べる」
■優秀賞「昔、土日は天気が良かった。」
■特別賞「地球温暖化発見大賞」