授業タイトル: 水を大切にしよう〜貴重な水を大切に使うために必要なことを考える〜
教科: 社会科、総合的な学習の時間
対象学年: 小学4年生
執筆者: 石田 好広
準備する教材:
1.教科書や自治体の水道局の資料(東京都水道局のホームページの資料が有効)
(http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/motto/study.htm)
2.ペットボトル入りの飲料水
3.ユニセフの資料
・ユニセフHP『命をくれる水、命をうばう水』など
(http://www.unicef.or.jp/special/0706/index.html)
・ユニセフ貸し出し用VTR『すべての人にきれいな水を─ネパールからの報告』
4.『わたしたちの水宣言』を書くカード
参考文献:
日本ユニセフ「世界のこどもたち」水と衛生
(http://www.unicef.or.jp/children/children_now/eisei.html)
ねらい
水が不足して困っている人々や飲み水を作り出すために努力している人々の事例をもとに、水を入手することの難しさや飲み水を作り出す仕組みや工夫などを知り、水を大切にしようとする心情を育てる。また、実際に、水を大切にするために必要な取り組みを考え、それを「わたしたちの水宣言」としてまとめる。


私たちが飲んでいる水は、どこから来ているか知っていますか?
『みずものがたり』のP.30-地球ぐるぐる水の旅-を見せる


昔の人々は飲み水を手に入れるためにどのような工夫をしていたのでしょうか?
「昔の人々が苦労して用水を作ったこと」「昔の人々の工夫」を説明する。


川の水を飲み水に使っているようだけれども、そのままで飲めるのでしょうか?
浄水場で飲める水にするために、水をきれいにしていることを説明する。


水を大切にする方法にはどんなものがあるでしょうか?
汚れた水を飲まざるを得ない現状などを説明する。


水の使う量を減らす方法はないでしょうか?
『みずものがたり』P74、75を参考にさせる。


使うことのできる水を増やす方法はないでしょうか?
『みずものがたり』P78、79を参考にさせる。


水を汚さずに大切にする方法はないでしょうか?
『みずものがたり』P76、77を参考にさせる。


各自「わたしの水宣言」をしよう。
これからどんなことに気を付けて水を使いたいかを考えよう。
水は子どもにとって身近な存在であり、普段は何不自由なく、水を使っている。しかし、上手に資料を提示したり情報を与えることによって、水に対しての問題意識が生まれ、学習意欲も高まる。
また、学習したことをもとにして、子ども自身が水に対してのかかわり方を変えることも容易である。指導者側として気を付けなければならないことは、水をきれいにするにはたくさんのエネルギーが必要であり、水を使うことは、地球温暖化につながるという点である。この学習では、エネルギーを使わずに、日々の生活の中でできる取り組みについて考えさせたい。
水の有効利用を考えることによって、子どもたちが持続可能な社会について考えるきっかけにしてほしいと考える。